トップメッセージ
DXで未来の安心・安全を創る
当社は、「交通インフラメンテナンスのリーディングカンパニー」として、人命を預かる重要な鉄道インフラを長年にわたり支えてまいりました。私たちを取り巻く環境は、少子高齢化、働き方改革、自然災害リスクの高まり、デジタル化の進展など、急速に変化しています。当社は、このような時代の変化に対応し持続的な成長を実現するため、DXを経営における企業価値向上の中核戦略と位置づけております。
DXは単なる業務効率化ではありません。鉄道インフラの維持・管理を変革し、未来の安心・安全を支えるための挑戦です。DXを通じて先端技術の活用と業務基盤の強靭化を進め、当社の強みを最大限に活かし、グループ会社・協力会社と三位一体での企業価値の向上を図ってまいります。併せて、機械化や技術開発を一層加速し更なる生産性向上を実現するとともに、こうした取組みの成果を積極的に展開することで、業界全体の課題解決にも貢献してまいります。
代表取締役社長
DXビジョン・基本方針
東鉄DXビジョン
東鉄DX戦略で新たな価値と競争力を創造する
東鉄DX推進基本方針
・中長期的に予測される施工技術者の減少および将来の受注増に対応するため、 当社ならびにグループ会社・協力会社において、安全で環境に配慮した施工を実現し、現場の生産性向上を図る。
・当社の新技術とICT・IoTを融合し、事業領域の拡大を目指すとともに、鉄道工事業界全体の持続的発展に貢献する。
ロードマップ
新幹線大規模改修及び交通インフラメンテナンス需要を見据え、2023~2028年度の5年間で施工力増強に向けた取組みを徹底的に推進してまいります。
事例
現場調査のIoT活用(生産性向上戦略)
調査から竣工までを同一データ上で管理する一気通貫体制構築の一環として、現地状況を撮影した映像から点群データを生成する技術を導入しました。現地調査を3Dモデル上に置き換え、移動ロスや現場滞在時間、重複作業を削減し、業務効率化を図ります。
BIMを活用した納まり検討(生産性向上戦略)
基礎配筋・アンカーボルトのBIMモデルを製作し、鉄筋やアンカーボルト等の納まり検討や干渉チェックを視覚的に確認し、確実かつ迅速に関係者間の合意形成を図り、生産性向上を図ります。
ICT技術を活用した作業間調整(業務効率化戦略)
デジタル技術による省力化の取組みとして、作業間調整や工事情報の共有をスマートデバイスやICTツールを使用して実施しています。また、工事進捗・実績歩掛などの作業データを分析、蓄積することで、類似する現場の工程・工法の意思決定への活用を図ります。
生成AIの活用による業務効率化(業務効率化戦略)
社員の働き方満足度向上のため、生成AIを活用 した業務の合理化・効率化及び業務スタイルの 確立を目的とし、社内規程や社内手続きの照会をサポートする生成AIを構築・検証しています。 今後は全社展開に向け、課題の解決に取組みます。
DX推進体制(組織体制・人材育成)
組織体制
建設現場におけるデジタル化、施工力確保のためのDXを戦略的かつ強力に推し進めることを目的に、2023年6月、各本部を横断する社長直轄の「DX推進室」を設置しました。
DX推進委員会や毎月のDXワーキングを通じ、方針の策定や各本部の推進状況の共有、施策の検討・実施等DXの推進を図っております。
人材育成
当社は、社員一人ひとりが自身の役割に応じて成長できる人材育成の仕組みづくりを進めております。各社員がデジタル技術を活かし、現場は現場の、支店は支店の業務改善や新たな価値創出に取り組むことで、会社全体のDX推進力を強化してまいります。
育成目標
取組み
教育・研修
DX推進室メンバー
- DX施策を企画・設計し、全社展開をリードできる
- デジタル技術を活用した業務改善を主体的に推進できる
- 外部事例・先進事例を継続的に収集し、施策へ反映
- 全社横断的なDX施策について、企画・実行・効果検証までを主導
- DX専門研修受講により高度なDXスキルを習得
- DX関連資格取得により専門性を強化
支店リーダー
・エバンジェリスト
- 自部門の業務を理解し、DXツールを活用した改善を推進できる
- 課題を整理し、DX推進室メンバーと連携して改善を具体化できる
- 部門別勉強会を企画・開催し知識共有
- DXツールを業務へ積極的に活用し、実践力向上・定着化を推進
- 支店リーダー・エバンジェリストとしてDX施策を推進
- DX関連研修受講により、業務へ活用できる知識を習得
全従業員
- DXツールを理解し、日常業務で適切に活用できる
- 業務のムダや改善点に気づき、簡易な提案ができる
- データ管理ルールを守って業務できる
- DXツールの基本操作習得
- 日常業務での改善提案を支店リーダー等へ共有
- データ管理ルールの遵守
- 全従業員を対象にDXリテラシー研修(eラーニング)の受講
DXへの投資計画
業務効率化戦略の一環で、新幹線大規模改修への投資や効率化・省力化機械の開発などを含む技術開発・機械化投資500億円を計画しており、その一部として、リモートPC導入やクラウド基盤、会計・人事・経費精算等の基幹システム刷新などDX・GX投資50億円を見込んでおります。
DXの成果指標(KPI)
DXによる効率化効果10%向上
DX効率化効果とは、東鉄DX戦略に基づく各施策によって業務に要する作業量(人日)がどれだけ効率化されたかを算出し、それをフルタイム換算した「人数」で表した定量的な効果です。5つの戦略別取組み方針を通じて、基準年(2023年度)と5年後(2028年度)の作業量を比較し、10%の効率化を目指してまいります。